プロ野球の開幕(2020年)はいつになるのか?既に6月以降にズレこむことが決定的。無観客試合も視野。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、プロ野球の開催ができないでいます。

そして、ついに今日7日に東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言が発令されます。

これによってプロ野球の開幕は来月どころか6月以降までズレこむことが決定的になりました。

そもそも開幕日程もダラダラと引き延ばしては延期を繰り返し現場はもちろんファンも振り回されっぱなしです。

今年のプロ野球はいつ開幕できるのか以前に、そもそも開幕自体できるのかという問題も浮上しています。

交流戦やCS(クライマックスシリーズ)の中止に試合数減少も決定的な上に、無観客試合の断行することまで検討されている状況です。

 

仮に今月にコロナウイルスが収束しても、すぐ開催はできない

 

緊急事態宣言を発令したことで、人の動きがかなり拘束され、ウイルスのさらなる感染は抑えられる期待はあります。

その結果としてかなりの希望的観測ですが、仮に今月で収束できたとしても・・・すぐ開催できるわけではありません。

すぐにまた多くの人を密集させ興奮させるような環境に身を置かせたらすぐにまた「ぶり返す」からです。

本来は半年や1年は「安静に」していなきゃいけないわけです。

 

コロナウイルスの厄介さはここにあります。

1年はもちろん、半年も待っていたらまた冬に逆戻りです。

野球はサッカーのように動きっぱなしのスポーツではないので冬季に屋外で開催などできるわけがありません。

仮にドーム球場限定で開催することになっても日程面で無理が出る上に、来シーズンまでのオフがなくなります。

 

現状、6月に開催できれば良い方で、

6月~12月までドームを活用しながらギチギチの日程でやるか、試合数を大幅に削減するか、無観客試合で開催するか...。

難しい決断が迫られています。

 

しかし、現実的に考えて、6月でも何万人もの人間を一か所に集めて興行を開催するというのは無理がありますよね。

今シーズンという単位で考えても難しいかもしれない。

しかし、球団運営上今シーズン中止となれば大半の球団が壊滅的打撃を受けるのも事実です。

 

1シーズン中止になった場合の損失額は100億~200億円

 

1シーズン丸々中止になれば、各球団の減益は巨額です。

かなりざっくりとした計算ですが、シーズン主催試合の1試合あたりの入場料収入は2億円ほど。

主催試合72試合として、144億円が失われます。

放映権収入やグッズや飲食収入等含めれば200億くらいと考えても良いでしょう。

 

それだけの収入が失われれば、余程“内部留保”がある球団でなければ選手の大幅な人件費カットが必要になります。

主力選手や優秀なコーチの流出を招く可能性もある。

そもそも球団経営の危機に立たされる球団さえ出てくる可能性もあります。

東京オリンピックでさえ1年延期になったとはいえ、プロ野球存亡がかかっている以上簡単に1シーズン中止とはいかない現状です。

 

無観客試合は放映権料とスポンサー収入の増額で稼ぐ?

 

現実的に、観客を入れての試合開催が難しいのであれば、無観客試合に活路を見出す考えもあるかもしれません。

CSやネット配信などで全試合配信は既に球界は対応していますが、5Gのスタートもあるのでこの配信先を拡大するのです。

また、本来球場に足を運んで払うはずだった入場料収入を「還元」する形で視聴料金を払うような形で配信出来ればどうか。

それができれば損失を少しは抑えられるかもしれません。

 

当然、非常事態ですから新しいスポンサーも大々的に募ってスポンサー収入も拡大する必要もありますね。

ただ、コロナ不況で広告費も削られている現状ですから、新たな大口スポンサーを見つけるのも難しいかもしれませんが。

それでもやるしかない現状でしょう。

「ムリだ」と言っていたら何もできませんから。

 

MLBも8月以降開幕が濃厚・・・日本も夏以降開幕が現実的か?

 

それでもどうしても観客を入れて開催という形にこだわるなら、

現実的には夏以降ではないでしょうか。

暖かくなってくれば人間の免疫力も高くなりますから、コロナウイルスの収束の傾向は見えているかもしれませんが、

専門家によれば1年以上続くという意見もあるので、それも楽観的な話かもしれない。

 

そもそも上述したように、仮に一時的に収束してもすぐに大勢を同じ場所に集めるようなことをしたらすぐにまた「再爆発」のリスクがある。

夏以降でも「開幕できれば御の字」というレベルでしょう。

 

この一件でファン離れが起こるリスク

 

野球ファンにもディープなファンからライトなファンまで様々です。

テレビで毎日プロ野球中継があった時代に育った今の40代以上の世代はプロ野球が生活に密着しているファンも多い。

それくらいのヘビーファンならコロナ収束後もすぐに戻って来るでしょう。

 

しかし、20代とかそれ以下の若い世代のファンはもう「球場に行くのが怖い」と考えてしまう可能性もある。

少なくとも数年は大勢が集まる場所に集まりたくないという心理は間違いなくあるのです。

これはプロ野球に限らずJリーグ他のプロスポーツやプロレスやコンサートや多目的イベント等あらゆるものに言えることでもありますが。

 

 

「コロナウイルス以前」の世界に戻るのは簡単じゃあないということです。

コロナウイルスは日本の・・・世界の「日常」を大きく破壊してしまったのです。

本当に悔しいですね。

コロナが憎いです。

 

1年間試合がなくなると選手はどうなるか?

 

プロ野球選手にも18才の伸び盛りの子供から30代後半以上の肉体が衰える一方の世代まで様々です。

若い世代は1年試合がなくなってもじっくり体作りができて育成面でプラスになる側面もあるでしょう。

勤続疲労が酷かった選手などは体を休ませる良い期間にももなる。

だからプラスになる選手もいるわけです。

 

しかし、30代後半以上の「大ベテラン」の域に入った選手にとってはそうはいきません。

そのような高齢選手にとっては1年1年はとても重く、それが奪われることは“死活問題”なのです。

 

ここは具体的な選手名を出すとわかりやすいでしょう。

“令和の怪物”こと佐々木朗希投手(ロッテ)は素材は“超日本人級”ですが、

昨年夏の岩手県大会決勝戦で悲願の甲子園出場が目前に迫りながらも登板回避してチームが惨敗したように、

肩に大きな不安を抱えている投手です。

 

プロに入って下手に焦って18才で登板過多のようなケースにならず、

1年目をじっくり体作りに当てられることでプラスの面が大きいでしょう。

 

しかし、“平成の怪物”こと松坂大輔投手(西武)は全く事情が違います。

松坂投手は今年40歳であり、復活を期した今シーズンで状態も良かったにも関わらずシーズンが流れる危機です。

41歳になる来年まで今の状態を維持することがどれだけ難しいかは誰にでもわかることです。

選手によってもこれだけ違うのです。

 

球界最年長の福留孝介選手(阪神)は今年43歳になります。

それこそ1つ歳を取るだけでも全く違ってくる年齢です。

彼にとってもこの問題は頭が痛いでしょう。

泣きたいくらいかもしれません。

 

ベテラン選手は1年間試合に出れなくなっただけで決定的に衰えてしまい、引退を余儀なくされることが多いです。

1年間試合に出れないことはベテラン選手にとっては“選手生命の危機”にも繋がりかねないほど重大なことなのです。

 

戦争以外で初のプロ野球中止の危機に際してどう乗り越えるか?

 

阪神の藤浪晋太郎投手らがこの時期に合コンに参加してコロナウイルスに感染するなど、

ついに選手側にも感染者が出たことで、プロ野球の開幕は余計に困難になっています。

 

あらゆる利害や感情を抜きに客観的に考えれば、今年は中止か100歩譲って無観客試合しかないのが現実。

しかし、それが簡単ではないのも現実。

 

「落としどころ」をどう見出すか・・・そこがとても難しいのです。

日本野球機構(NPB)はあまり優秀な組織とは言い難い上に、決断力もないのでそこが心配でもあります。

 

春の選抜高校野球も中止になり、夏の甲子園さえ開催が難しいかもしれない状況で高校生たちの悲しみもとても大きなものです。

もうプロ野球に限らずあらゆる興行やイベントがこの危機をどう乗り越えるかを考えなければいけない状況です。

 

コロナが憎いです。

だからこそみんなで乗り越えましょうね。