コロナ危機でベーシックインカム導入が現実化するか?

スペインでベーシックインカム導入

世界的なコロナショックにより、ついにスペインがベーシックインカム導入を宣言しました。

当初は全国民に一律給付されるものかと期待されたものの、

“低所得者限定”の給付というどこかの国の30万円支給みたいなオチになりズッコけましたが、

一時的措置としてイギリスやアメリカでもベーシックインカムの導入が検討されているのも事実です。

 

「働かなくても生きていける」夢の施策として待望論が強いベーシックインカムですが、

現時点では世界のどの国でも「絵に描いた餅」状態で実現性がないのです。

 

既にベーシックインカムの実験をしたフィンランド・ナミビア・カナダ・アメリカ・イタリアのその後

 

既にフィンランド・ナミビア・カナダ・アメリカ(カリフォルニア州)・イタリアなどで導入実験がされていますが、

やはり本格導入には至っていません。

 

実験結果としては当然良いものが多かったんです。

家族関係が円滑になったり、生活の充実感が増したり、治安が改善したり様々な良い影響が見られました。

 

しかし、それでも全国民に生活をしなくて良いレベルの金額を支給し続ける財源がどの国にもないのです。

仮に、財源の範囲内での支給であれば生活費の一部にしかならず、その程度だと「焼け石に水」だったという結論に至っています。

 

日本でベーシックインカムを導入するなら財源はいくら必要?

 

仮に日本で生活できる水準のベーシックインカムを導入するとなれば、財源は軽く100兆円以上必要になります。

それだけの財源を確保するためには、手っ取り早い方法は消費税の増税ですが、その場合は50%以上までUPしなければならなくなります。

1万円の買い物をしたら15,000円以上の金額になってしまう世界です。

当然、経費が冷え込んで税収がさらに落ちて、さらに消費税UPしなければならない負のスパイラルに陥るかもしれませんね。

 

あるいはあらゆる社会保障をなくせば多少の増税だけで実現できるようになりますが、そっちもそっちで問題です。

医療費は全て自費になる上に、年金もなくなり、「セーフティネット」というものが消滅してしまうわけです。

虫歯になっても気軽に歯医者にも行けなくなるわけです。

それはそれで辛いでしょう。

 

それくらいベーシックインカムの実現は2020年の現時点では難しい状況です。

今後AIが急速に発達して人間が働かなくなっても良い時代が到来すれば話は違ってくるかもしれませんが。

しかし、AIがそこまで進化するのもあと30年以上は必要じゃないでしょうか。

やはり現実味はないと考えるしかありません。

そもそも「マスク2枚」の政府です。

そんなこと絶対にやるわけがありません。

 

スタートトゥデイの前澤友作社長(前ZOZOTOWN社長)がベーシックインカムについてのアンケートを実施

 

毎年正月に自腹で1億円や10億円のポケットマネーを投じて「1人100万円のお年玉企画」を実施しているスタートトゥデイの前澤友作社長は、

Twitter上で最低限生活に必要なベーシックインカムが導入されたら働き続けるかというアンケート企画を実施しましたが、

その結果が以下↓です。


結構「仕事を続ける派」が多いですね。

確かに支給される額は「生活に必要な最低限」ですから、自分の趣味や遊行費や貯金などのためにはやはり働こうと思うものでしょう。

それでも、精神的余裕は圧倒的にプラスになることは間違いないでしょうね。

 

そもそも前澤社長の100万円お年玉企画は「社会実験」だと本人が語っています。

一種のベーシックインカムの導入実験を個人で断行したようなものです。

この志は本当に素晴らしいと思います。

政府とは大違いですね。

 

何かあればすぐに炎上し、ネット上は誹謗中傷嫉妬悪口にまみれています。

日本人の心には全く余裕がない時代です。

ベーシックインカムが実現すれば、そんな状況も変わるのかなと思えるのも事実ですね。

仮に、全国民に10億円支給なんてことになれば、ネット上から悪口や誹謗中傷はほぼ消えるだろうなと思いますもん。

 

AIとベーシックインカム

 

AIは人間から仕事を奪う悪魔のような考え方もされていますが、逆に「人間が働かなくて良い世界」を実現してくれる可能性も秘めています。

人間は体力だけでなく集中力の限界もありますが、AIは24時間365日働きっぱなしでも常に安定して高い計算処理能力を維持して作業し続けてくれます。

冷静に考えれば人間より生産性は圧倒的に高いのも事実です。

当然、国の財政状況改善にも繋がります。

 

その反面、どれだけAIが進化しても人間にしかできない仕事もやはり残ると思われます。

クリエイティブな職種などは特にそうですね。

やはり感情を持った人間にしかできない仕事ってあります。

ドイツのメルケル首相がアーティストを特別支援すると宣言したのもわかる気がします。